アルコール依存症の治し方は専門医に相談しよう

思い起こせば3年前。お酒の飲みすぎで駅の階段から足を踏み外し全治2週間のケガを負った事が、結果的に自分の病気を知るきっかけになりました。
運び込まれた病院の看護師や医師と色々な話をするうちに「アルコール依存症ではないか?」と言われ、退院後に紹介された病院のアルコール外来で正式に病気と診断された時にやっと目が覚めました。

私の場合は「依存症がかなり進んだ状態」と判断され即入院となったのですが、一番驚いたのは病棟に私と同じようにアルコール依存の患者が何人もいた事ですね。
皆さん「お酒を止めたいのに止められない」と悩んでいる方ばかりで、その方々の姿を見て「私だけではなかったのだ」と思い、患者同士で励まし合う事で依存症から抜け出せる勇気がもらえました。

アルコール依存症の治療はまず禁酒から始まります。断酒すれば当然離脱症状が出てきますので、薬などで離脱症状を和らげて体からアルコールを抜いて(解毒)いきます。
2週間くらいで症状はだんだん改善していきました。また私の場合は不眠の症状が出ていたので睡眠薬を飲み、夜はぐっすり眠れるようになり朝からスッキリ目覚める事が出来るようになったのです。

アルコール依存症の治療は初回面談から入院、退院、通院と今も続いていますが、皆さんのお陰で断酒にも成功。
今はお酒を飲みたいとは思いません。
…こう書くとスムーズに断酒出来たように思えますが、離脱症状が出た時は死ぬほど苦しかったですよ。
周りに同じような境遇の方が何人もいて「大丈夫!あとしばらくすれば楽になりますから」「私も乗り越えられました!あなたにも出来るはずです」と励ましてもらえたから乗り越えられたように思います。

…と、私の経験談になってしまいましたが、アルコール依存症の治療に関しては専門の医師の指示に従ってください。「もうお酒を飲みたくない」と思っているなら、あなたは意志が弱いわけではありません。
必ず断酒は成功し、アルコール依存症と言う病気を克服する事が出来ます。

入院治療が選択されるケースが多い

私もそうでしたが、アルコール依存になっている方は知らず知らずのうちにお酒に手が出ています。
自分の意志で断酒しようとしても体がお酒を欲しがってしまい、その誘惑に逆らう事が出来ません。
離脱症状の不快さをアルコールで解消したいと言う気持ちもあり、どうしても断酒出来ないのです。

アルコール依存を治療するにはまず断酒。アルコール依存の方、特に症状の重い方はやはり入院治療を選択せざるを得ないそうです。
中毒のような状態ですから、本人の意志や家族の協力だけではどうにもならないのでしょう。
私も入院治療を選んで結果的に良かったと思っています。治療に専念出来ましたし同じ境遇の方々と生活を共にして学べた事も多々ありました。

「アルコール依存で入院なんて恥ずかしい」と思う必要はありません。
病気の治療をするのに恥ずかしい理由がどこにあるのでしょうか?まずは体の中からアルコールの毒素を抜き、規則正しい日常生活を取り戻すのが先決です。

アルコール依存症を治すのにはそれなりの時間が必要

私がお酒を飲み始めてアルコール依存症と診断されるまでに約10年間の時間がありました。この10年に飲酒が日常になり、だんだん体が蝕まれてしまったのです。
10年かけて進んだ慢性病ですから、その病気を1ヶ月そこらで完治させるのはまず無理です。
アルコール依存症の治療には、それなりの時間が掛かると思ってください。

けれど治療を始めれば、時間はかかりますが病気になる前の生活リズムを取り戻せます。
長い時間掛けてアルコールに侵された体を癒していくためには、やはり時間が必要です。
すぐに治療の効果が出ない事もあるかもしれませんが、焦らずに少しずつ前に進んでいきましょう。