アルコール依存症の危険性を知っておこう

「たかがアルコール依存症」と軽く考えている方もいるかもしれません。
しかし依存症は病気です。放置しているとだんだん症状は悪化し、やがて仕事に支障が出るようになり、家庭崩壊や離職、他の病気の発症、経済的破綻などに結び付く可能性があります。
ここではアルコール依存症の危険性をまとめています。

①仕事先など周囲の人を巻き込む

アルコール依存になると、常にお酒を飲んでいるのが当たり前の状態になります。
夜遅くまで飲酒すれば当然翌日の仕事にも支障が出るのは明らかです。普通の人であれば「今夜は飲み過ぎたな。このビールを飲み終わったら寝よう」と自己コントロール出来ますが、アルコール依存になるといつまでもお酒を飲み続け、なかなか止められません。

結局お酒を飲んでいる途中で眠ってしまい、翌日は吐き気や頭痛と言った二日酔いの症状に襲われます。
まともに立てないくらいの二日酔いになると仕事どころではありませんね。翌日も寝込むようになってしまいます。

二日酔いで遅刻や欠勤が増えるとそれだけで社会的な信用をなくしてしまいますし、仕事中も集中出来ずミスを連発しさらにストレスが掛かってしまいます。
また記憶障害の症状が出始めると「大事な約束を忘れていた」「書類の締め切りを忘れて他の仕事をしていた」など、所属する会社はもちろん、取引先にまで迷惑を掛けてしまいます。

アルコール依存症による負のスパイラルに一度はまってしまうと、なかなか抜け出せません。
やがて社内では「〇〇さんは朝からお酒臭い」「アル中じゃないのか?」と言った噂が流れるようになったり、上司から生活の事について聞かれるようになります。

会社に居づらい雰囲気になってもお酒が止められないのですから、アルコール依存症は根深い病気なのだと感じます。

②離脱症状が起こるとさらなる飲酒の原因になる

「このままではいけない」と思い断酒を思い立っても、再びアルコール依存の道へ引きずり込むのが離脱症状です。
私の場合は不眠や身体症状が顕著で、特に動悸や手のしびれは酷かったです。

一度友達に相談した事があり「心臓や脳に原因があると大変だから、人間ドックできちんと検査してもらった方が良い」と親身になってアドバイスをもらいました。
しかしお酒を飲むとこれらの症状は綺麗に消え、夜もぐっすり眠れるようになったため、結局病院には行かずじまい。
常にお酒を飲んで誤魔化す生活を続けてしまいました。

離脱症状を根本から改善するには断酒しかないのですが、断酒を成功させるには強い意志や家族、医療関係者の協力、正しい医学的知識による治療が必要です。
ところがアルコール依存症は否認の病なので、「俺がアル中なわけない!酒を飲んでも大丈夫、きちんと生活出来ている」と思い込み、さらに症状が悪化してしまいます。

負の連鎖を断ち切る事が出来ないと、そのうち大きなショック(大きな病気になる・事故に遭う・失業する・離婚するなど)に襲われる可能性が高くなります。
「ああ、しまった!」と後悔する前にきちんと自分と向き合い、治療を始める事が一番です。

③消化器系や循環器系の病気を併発させる

過度の飲酒は消化器や循環器の病気を併発させる原因になります。飲酒が原因で起きやすくなる病気をまとめると…

●消化器系の病気…胃炎・胃潰瘍・胃がん・十二指腸潰瘍・小腸炎・大腸がん・脂肪肝・肝硬変・糖尿病
●循環器系の病気…心筋症・高血圧・不整脈など

胃や小腸、大腸に炎症が起きると、それが悪化してがんになる事もあります。またここには記載しませんでしたが、アルコールの摂取過多は脳神経細胞を破壊します。
アルコール依存症患者の大脳が委縮すると言う衝撃の報告もあり、記憶障害から認知症を発症する例も決して珍しくないようです。

こうしてみるとアルコール依存症は「様々な病気の根源」のように思えます。
健康でいたいなら、一刻も早く治療を始めなければなりません。