アルコール依存性についてカテゴリー

「お酒は太らない」は大間違い!?断酒とダイエットの関係性

「お酒は太らない」は大間違い!?断酒とダイエットの関係性

断酒はダイエットにも効果的

断酒を始めてからの3年間で体重が5㎏減りました。あまり大きな変化ではないように思えますが、血糖値が下がり以前よりも健康になったように感じます。
断酒を長続きさせるには新しい趣味を見つけると良い、と言われているため、私はお金が掛からず特殊な器具を使わずいつでも出来るウォーキングやジョッギングを始めました。

最初は体力が低下していた事もあり10分歩くだけで息が上がっていましたが、慣れるに従って歩ける距離と時間も増えて、今では1時間くらいなら歩き続けられるようになりました。
週末は必ず歩いて汗をかくようにしています。
冬場は出来るだけ正午前後に、真夏は午後6時頃から運動するように心掛けています。
炎天下の下で無理に歩くと熱中症になる可能性が高いですからね。

定期的に体を動かすようになってから体重が減り、筋肉がつき、体もいくぶん軽くなりました。
私のように運動をしない人でも、断酒で体重が減ったと言う方もいます。その理由は以下のようなものが考えられます。

食べすぎを防ぐことができる

断酒をすると当然ですが、アルコールに含まれるカロリーを摂取せずにすみます。
コンビニなどで買える350mlの缶ビールですが、1本あたりのカロリーは約150キロカロリーあります。
2本飲めば300キロカロリーですからそれなりのカロリー量になりますね。

日本酒は1合当たり約200キロカロリーとなっています。私は1日に2合飲む事もありましたから約400キロカロリーです。
ご飯茶わん1杯分のカロリーが約250キロカロリーですから「たかが酒、太るはずない」とは言えません。
大酒飲みになるとお酒のカロリー量自体かなりのものになりそうです。

さらにお酒で欠かせないのがおつまみですね。このおつまみのカロリー量の方が実は深刻なのです。
生ビールを飲みながら柿ピーや枝豆、ポテトチップスをつまむ生活を続けていると、あっという間に太ってしまいます。
断酒すればお酒とおつまみのカロリーが体に入ってきませんのでダイエットに効果的です。

さらに断酒で味覚が敏感になり、ご飯やおかずを良く噛むようになったので満腹感を感じやすく、腹八分で満足出来るようになりました。
断酒すると痩せるのはこんな理由があるからかもしれません。

飲酒時の睡眠の質の悪さ・睡眠不足は肥満につながる

「眠れない時にお酒を飲むとスーっと眠れる」と言っている方がいましたが、酒飲みならこの意見に賛同出来る方はかなりいるのではないでしょうか?
私も会社や家庭の事でイライラして眠れない時、お酒を飲むと気持ちよく眠れた経験からアルコール依存症になるまでお酒にのめりこんでしまいました。

お酒は睡眠薬代わりになるように思えますが、実はこれが大きな落とし穴なのです。
気持ちよく眠るためにお酒を飲んでいたとしても人間の体はだんだんお酒の量に慣れていき、そのうち飲酒量を増やさないと眠れなくなっていきました。
また入眠出来たとしても眠りが浅くなり、早朝や真夜中に目が覚めるようになってしまったのです。

飲酒は睡眠の質の悪さや睡眠不足を引き起こします。飲酒して気持ち良いのは最初のうちだけでだんだん苦しくなっていくのですが、それでも酒の誘惑を自分の意志で断ち切れなかった所に依存症の怖さを感じます。

断酒した今は睡眠薬の使用もありますが気持ちよく眠れており、朝も時間通りに起床しています。
睡眠不足はホルモンバランスを乱し食欲を増進させるそうです。
断酒で睡眠の質を上げると、それだけでダイエット効果が期待出来るのです。

【体験談】私が断酒してよかったことをまとめました。

【体験談】私が断酒してよかったことをまとめました。

【体験談】私が断酒してよかったこと

アルコール依存症と診断され、症状がかなり進んでいた事もあり即入院。
最初は「たいした事ない」と高を括っていましたが、医師や看護師からアルコール依存症が慢性の病気である事、放置すれば確実に寿命が縮まる事などを説明され、自分自身、そして家族のために断酒を決意しました。

断酒が成功して約3年になりますが、その間目に見えるメリットがいくつかありました。
そのメリットを皆さんにご紹介したいと思います。

①お酒に使っていた出費が減った

以前の私はほぼ毎日お酒を飲んでいましたので、お酒を購入するための出費はかなりのものでした。
毎日缶ビールは2~3本飲んでいましたし、ビールを飲むと焼酎、日本酒、ウイスキーとちゃんぽんで色んなお酒を飲んでいました。
あの当時、私は自分が毎月どれくらいのお金をお酒の購入費に充てていたかレシートなども残っていないので正確な金額などは覚えていませんが、月に約5~6万円は使っていたと思います。

月に5万円の出費となれば1年で60万円になりますね。10年続けば約600万円です。塵も積もれば山となる、とはこの事だと感じます。

今さら後悔しても遅いですが、これだけお金があれば家族と一緒に海外旅行にも行けたでしょうし、妻の誕生日にもっと気の利いたものを贈れたはずです。
今は当時と比べて収入が減ってしまったのでお酒を買うゆとりがありませんが、お酒に費やしていたお金をセーブ出来るようになったのは大きなメリットです。

②食事が美味しくなる

断酒してからですが、不思議な事に味を敏感に感じられるようになりました。
以前は酒の肴として柿ピーやスルメ、生ハム、枝豆、ポテトチップス、餃子などをムシャムシャと食べており、まともな食事とは程遠い食生活でした。

ところが断酒を始めてから家族と一緒に朝食や夕食を食べ始めると「お米が甘い」事に気が付いたのです。お米だけではなく、妻が作ってくれた味噌汁もほうれん草のお浸しも豚肉の生姜焼き美味しくて感動しました。
今まで当たり前にそこにあったものが、こんなにも美味しいとは知らずビックリでした。
アルコールのせいで舌の感覚が麻痺していたのかもしれません。

あまりに「美味しい、美味しい」と言ってご飯を食べるので、妻が炊き込みご飯を作ったり肉じゃがやチキン南蛮、手作りコロッケ、茶わん蒸し、ちらし寿司など手の込んだ料理を週末に作ってくれるようになりました。
子供も「ママ、美味しいよ」と言ってご飯を3杯もお替りで、妻の笑顔を久しぶりに見たような気がします。

③ストレスが減り健康的に

以前はストレスが掛かると無意識のうちにお酒に手が伸びていましたが、今はストレスがあれば外に出てウォーキングをしています。
調子が良いと自然にジョギングになりますが、お金が掛からない趣味なのでずっと無理なく続けています。ウォーキング用のシューズくらいでしょうか、最初に購入したのは。

汗をかくと冷えたミネラルウォーターを飲むのですが、舌の感覚が戻ったのか水のじんわりした甘みを感じられるようになりました。気持ちよく水が飲みたいと思って汗をかく事もあります。
酒飲み生活で体重が15kgも増えましたが、この3年でゆっくりですが体重が5㎏減りました。血糖値も危険水域まで上がっていたのですが、今は正常範囲です。

【断酒したくなったときに見るまとめ】日常生活で飲酒を我慢するコツ

【断酒したくなったときに見るまとめ】日常生活で飲酒を我慢するコツ

飲酒を日常生活で我慢するコツまとめ

アルコール依存症を治療するために、まず「断酒」しなければなりません。
自分で飲酒量をコントロール出来る方であれば節酒で十分でしょう。
けれど依存症になっている患者の場合、節酒ではまたお酒の誘惑に負けてしまい再びお酒を煽ってしまいます。

病気治療のために必要な断酒ですが、私が実践した方法をここでご紹介します。
特別な器具を購入したり特殊なトレーニングは必要ありません。参考にして頂ければ幸いです。

周囲の人に断酒することを公言する

ダイエットや禁煙も最初に周囲の方々に公言すると実施しやすいようですが、断酒も同じです。
「私は今日からお酒を飲みません」と公言すると周囲の方々の理解が得られやすくなり、周りの方もある程度気を遣うようになります。
私も転職した会社で「お酒は飲みません」とキッパリ言い切ったので、同僚の方からお酒を飲もうと誘われる事はありませんでした。

その代わり食堂で一緒に同僚とご飯を食べたり、ドライブや釣りなどで交流出来ました。
赤提灯で酒を飲むだけが人とのお付き合いではないのです。
周囲の人達に「断酒します」と公言すると、周りの方々が監視役になっているように思えて、やはりお酒には手が出しにくかったです。

もちろん妻や子供にも「今日から酒は1滴も飲まない」と言いました。最初は半信半疑の妻でしたが、お酒を飲まないように極力協力してくれました。
以前は酒飲みの私のために缶ビールや焼酎などを買ってくれていた事もあったのですが、断酒宣言以後一切お酒は買ってこなくなりました。

私も「周りの方々がこれだけ気を遣っているのだから、断酒を成功させよう!」と強い決意を持ち、退院以後一切酒を飲んでいません。

飲酒への誘惑を断ち切る

街を歩くと居酒屋やスナックなど「お酒」を連想させるお店が多数あります。お店の前を通るたび頭の中に生ビールや焼酎、日本酒などのイメージが浮かびついつい一杯飲みたくなる事もありました。
そこで私は飲酒への誘惑を断ち切るために以下のような点に気を付けたのでまとめてみます。

・出来るだけ繁華街には近寄らない
・例えノンアルコール飲料でもお酒をイメージさせるものは飲まない
・手元にあるお酒を知人や友人に譲る/酒買取業者に売るなどして処分する
・付き合う人を変える(酒飲み友達とは距離を置く)

出来るだけお酒と接する機会や時間を減らす事で断酒しやすい環境を整えました。
お酒をイメージさせる場所に行くのを極力避けると「そこまでしなくてもいいのでは?」と言われましたが、それだけお酒の魅力は強いため、お酒に関わるものと出来る限り距離を置くように心掛けたのです。

新しい趣味を見つける

アルコール依存症になる前の自分自身の生活を振り返ってみると、趣味、特にストレスを解消させる趣味がほとんどなかった事に気が付きました。
以前の私は、お酒を飲んでストレスを解消するしかなかったのです。

そこでストレス解消と健康増進のために、ウォーキングを始めました。最初は家の周りをグルグル回るだけ。
1日10分程度の運動でも「ハアハア」と息があがるくらい体力が低下していたのですが、1日に15分、20分と運動する時間を増やすたびに体力が戻り、今では会社からの帰宅後に1時間、近所の河原をウォーキングしています。

汗をかいたらミネラルウォーターやスポーツドリンクで水分補給しますが、キンキンに冷えた水を飲むとお酒を飲んだ時以上の気持ち良さ、清涼感で何とも堪らない気分になります。
イメージとして汗をかくと、体の中のアルコール分が消えていくような気がして運動するのは本当に気持ちが良いですね。

ストレス解消のために新しい趣味を探す事は、飲酒から離れる有効な方法ではないでしょうか。

治療に踏み切ったら必見!アルコール依存症の具体的な治し方

治療に踏み切ったら必見!アルコール依存症の具体的な治し方

アルコール依存症の治し方は専門医に相談しよう

思い起こせば3年前。お酒の飲みすぎで駅の階段から足を踏み外し全治2週間のケガを負った事が、結果的に自分の病気を知るきっかけになりました。
運び込まれた病院の看護師や医師と色々な話をするうちに「アルコール依存症ではないか?」と言われ、退院後に紹介された病院のアルコール外来で正式に病気と診断された時にやっと目が覚めました。

私の場合は「依存症がかなり進んだ状態」と判断され即入院となったのですが、一番驚いたのは病棟に私と同じようにアルコール依存の患者が何人もいた事ですね。
皆さん「お酒を止めたいのに止められない」と悩んでいる方ばかりで、その方々の姿を見て「私だけではなかったのだ」と思い、患者同士で励まし合う事で依存症から抜け出せる勇気がもらえました。

アルコール依存症の治療はまず禁酒から始まります。断酒すれば当然離脱症状が出てきますので、薬などで離脱症状を和らげて体からアルコールを抜いて(解毒)いきます。
2週間くらいで症状はだんだん改善していきました。また私の場合は不眠の症状が出ていたので睡眠薬を飲み、夜はぐっすり眠れるようになり朝からスッキリ目覚める事が出来るようになったのです。

アルコール依存症の治療は初回面談から入院、退院、通院と今も続いていますが、皆さんのお陰で断酒にも成功。
今はお酒を飲みたいとは思いません。
…こう書くとスムーズに断酒出来たように思えますが、離脱症状が出た時は死ぬほど苦しかったですよ。
周りに同じような境遇の方が何人もいて「大丈夫!あとしばらくすれば楽になりますから」「私も乗り越えられました!あなたにも出来るはずです」と励ましてもらえたから乗り越えられたように思います。

…と、私の経験談になってしまいましたが、アルコール依存症の治療に関しては専門の医師の指示に従ってください。「もうお酒を飲みたくない」と思っているなら、あなたは意志が弱いわけではありません。
必ず断酒は成功し、アルコール依存症と言う病気を克服する事が出来ます。

入院治療が選択されるケースが多い

私もそうでしたが、アルコール依存になっている方は知らず知らずのうちにお酒に手が出ています。
自分の意志で断酒しようとしても体がお酒を欲しがってしまい、その誘惑に逆らう事が出来ません。
離脱症状の不快さをアルコールで解消したいと言う気持ちもあり、どうしても断酒出来ないのです。

アルコール依存を治療するにはまず断酒。アルコール依存の方、特に症状の重い方はやはり入院治療を選択せざるを得ないそうです。
中毒のような状態ですから、本人の意志や家族の協力だけではどうにもならないのでしょう。
私も入院治療を選んで結果的に良かったと思っています。治療に専念出来ましたし同じ境遇の方々と生活を共にして学べた事も多々ありました。

「アルコール依存で入院なんて恥ずかしい」と思う必要はありません。
病気の治療をするのに恥ずかしい理由がどこにあるのでしょうか?まずは体の中からアルコールの毒素を抜き、規則正しい日常生活を取り戻すのが先決です。

アルコール依存症を治すのにはそれなりの時間が必要

私がお酒を飲み始めてアルコール依存症と診断されるまでに約10年間の時間がありました。この10年に飲酒が日常になり、だんだん体が蝕まれてしまったのです。
10年かけて進んだ慢性病ですから、その病気を1ヶ月そこらで完治させるのはまず無理です。
アルコール依存症の治療には、それなりの時間が掛かると思ってください。

けれど治療を始めれば、時間はかかりますが病気になる前の生活リズムを取り戻せます。
長い時間掛けてアルコールに侵された体を癒していくためには、やはり時間が必要です。
すぐに治療の効果が出ない事もあるかもしれませんが、焦らずに少しずつ前に進んでいきましょう。

飲み過ぎていませんか?アルコール依存症はあなたの家族を苦しめる

飲み過ぎていませんか?アルコール依存症はあなたの家族を苦しめる

アルコール依存症はあなたの家族を苦しめる

毎日お酒を飲んでいる方の中には「アルコール依存症と言ったって、そんなの意志の弱い人間がなるもの。
俺は強い意志をもっているから絶対に依存症にはならない」と思っている方も少なくないと思います。
「自分だけは絶対大丈夫!自分はアルコール依存症ではない」と思っているあなた、以下の項目にどれくらいチェックがつきますか?

・ほぼ毎日お酒を飲む
・一度お酒を飲み始めると自分の意志では止める事が出来ない
・飲酒後に罪悪感や後悔の念にかられる
・家族や友人から「飲み過ぎだ」と何度も注意を受ける
・飲酒が原因でケガをしたり喧嘩をした事がある
・飲酒のせいで翌日会社を休むなどした事が何度もある
・飲んだ日の事を思い出せない

これらの項目に当てはまれば当てはまるだけ、アルコール依存症である可能性が高くなります。
アルコール依存症になると、それを根幹として自身の体の不調・循環器や消化器系の病気発症・精神病の発症、家族との不和・離婚、職場での信頼喪失・失業、飲酒運転・飲酒による事故や事件に巻き込まれるなど、個人の問題から家族、親族、会社、社会へと次々に巻き込む人たちが増えてしまいます。

特にアルコール依存症になると一番身近にいる家族に肉体的・精神的・金銭的な苦しみを与える可能性が高くなり、離婚や家庭内別居等で家族との絆が絶たれるかもしれません。
家族と言う精神的な支えを失うと、そこから依存症がさらに悪化する可能性もあります。
上記項目にいくつも当てはまる方は、一度自分の行動を見つめ直してはいかがでしょうか?

「アルコール依存症じゃない」と思っている人こそ注意すべき

アルコールは患者自身が「自分がアルコール依存症である」と認識出来ない病気です。
病気であると認識すれば医療機関を受診し、適切な治療を受けるはずです。それが出来ない点に問題の根深さがあります。

アルコールの飲みすぎで様々なトラブルが起きているにも関わらず、それでも現実を受け止められないのは病気であると言う自覚が出来ていないから。
私のように痛い目に遭ってから始めて「ああ、そうだったのか!」と気が付くのではないでしょうか。

お酒の飲みすぎで会社に遅刻する、欠勤する、家族に暴力を振るう、喧嘩をしてケガをするなど現実生活にトラブルが起きているなら病気はかなり進行し深刻な状態になっています。
「俺は大丈夫」と思っているあなたこそ、実は要注意なのです。

併発する可能性も?アルコール依存症とうつ病の関係

併発する可能性も?アルコール依存症とうつ病の関係

アルコール依存症、うつ病、自殺は「死のトライアングル」と言われる

アルコール依存症とうつ病、そして自殺は「死のトライアングル」と呼ばれており、互いに関係しあっています。
自殺者のうち自殺1年前にアルコールに関わる問題を抱えていた方が約21%いたと言う調査結果もあります。
その21%の方々を分析すると40~50代の男性有職者がメインとなっており、彼らの飲酒量は日本酒換算で約3.6合。
しかも月に平均25日も飲酒していたのです。

1日に3合弱以上の日本酒(アルコール換算)を飲む方は多量飲酒であると判断されるため、月に25日、1日当たり日本酒3.6合も飲む方はアルコール依存症であると考えて良さそうです。
またこれらアルコールに関わる問題を抱え自殺した方々のほとんどが「精神疾患」を発症していたのです。

精神疾患と言っても統合失調症や躁うつ病、うつ病などがありますが、アルコール問題を抱えて自殺した40~50代男性の多くがうつ病を発症しており、うつ病とアルコール依存症に密接な関係がある事が分かっています。
うつ病は脳のエネルギーが著しく低下した状態の事ですが、エネルギー枯渇で「もう生きていても無駄だ」「体を動かすのも億劫だ」と内にこもったり自死を考えるようになると大変危険です。

長期的な飲酒は抑うつ傾向を高める

長期間に渡ってアルコールを大量に摂取する生活を続ける(アルコール依存症)事がきっかけで、うつ病を発症する事が指摘されています。
また逆パターンとしてうつ病になった事をきっかけにして飲酒量が増え、アルコール依存症になる方もいます。

そもそもお酒を飲みたくなるのはどんな時でしょうか?私は仕事や家庭でのイライラや不安を忘れたくてお酒を飲みました。皆さんも同じではないでしょうか?
依存症になるまでお酒を飲んでしまうのは、嫌な現実から目を逸らしたい時ではありませんか?

お酒を飲むと一時的でも気分は明るくなり、嫌な現実を忘れて良い気分になれます。
不快な離脱症状も綺麗に消えてしまいますね。ところがお酒が切れると一気に現実に引き戻され嫌な会社に行かなければなりませんし、目の前には不愉快な顔をした妻がいます。
「またお酒を飲んだわね!」と叱られて、気分が一気に落ち込みました。

この気分の落差はアルコール依存症の患者なら誰でも経験するものです。
飲酒期間が長くなると抑うつ傾向がますます強まり、最終的にはうつ病や気分障害などの精神病を発症してしまうのです。
精神病を発症する段階になると、依存症の進行がかなり進んでしまっていると言えるでしょう。

アルコールが抜けたときに落ち込んでしまう人は要注意

アルコールが抜けた段階で落ち込みが激しく、「もう生きていたくない」「会社に行きたくない」など極度のマイナス思考になってしまう方は要注意です。
特にアルコールを長期間、しかも大量に摂取しておりうつ症状が出ている方は、早めに病院を受診して適切な治療を受けなければ命に関わる可能性が高くなります。

うつ病そのものは人の命を直接奪う病気ではないのですが、自殺により命を落とす方が毎年必ずいます。
もし気持ちの落ち込みが激しく、「仕事が出来ない(職場に行けない)」「朝から体が動かない」「生きていたくない」などの症状が出ている時は異常事態です。すぐに医療機関を受診し治療をしてください。

放って置くと危険!アルコール依存症の危険性について

放って置くと危険!アルコール依存症の危険性について

アルコール依存症の危険性を知っておこう

「たかがアルコール依存症」と軽く考えている方もいるかもしれません。
しかし依存症は病気です。放置しているとだんだん症状は悪化し、やがて仕事に支障が出るようになり、家庭崩壊や離職、他の病気の発症、経済的破綻などに結び付く可能性があります。
ここではアルコール依存症の危険性をまとめています。

①仕事先など周囲の人を巻き込む

アルコール依存になると、常にお酒を飲んでいるのが当たり前の状態になります。
夜遅くまで飲酒すれば当然翌日の仕事にも支障が出るのは明らかです。普通の人であれば「今夜は飲み過ぎたな。このビールを飲み終わったら寝よう」と自己コントロール出来ますが、アルコール依存になるといつまでもお酒を飲み続け、なかなか止められません。

結局お酒を飲んでいる途中で眠ってしまい、翌日は吐き気や頭痛と言った二日酔いの症状に襲われます。
まともに立てないくらいの二日酔いになると仕事どころではありませんね。翌日も寝込むようになってしまいます。

二日酔いで遅刻や欠勤が増えるとそれだけで社会的な信用をなくしてしまいますし、仕事中も集中出来ずミスを連発しさらにストレスが掛かってしまいます。
また記憶障害の症状が出始めると「大事な約束を忘れていた」「書類の締め切りを忘れて他の仕事をしていた」など、所属する会社はもちろん、取引先にまで迷惑を掛けてしまいます。

アルコール依存症による負のスパイラルに一度はまってしまうと、なかなか抜け出せません。
やがて社内では「〇〇さんは朝からお酒臭い」「アル中じゃないのか?」と言った噂が流れるようになったり、上司から生活の事について聞かれるようになります。

会社に居づらい雰囲気になってもお酒が止められないのですから、アルコール依存症は根深い病気なのだと感じます。

②離脱症状が起こるとさらなる飲酒の原因になる

「このままではいけない」と思い断酒を思い立っても、再びアルコール依存の道へ引きずり込むのが離脱症状です。
私の場合は不眠や身体症状が顕著で、特に動悸や手のしびれは酷かったです。

一度友達に相談した事があり「心臓や脳に原因があると大変だから、人間ドックできちんと検査してもらった方が良い」と親身になってアドバイスをもらいました。
しかしお酒を飲むとこれらの症状は綺麗に消え、夜もぐっすり眠れるようになったため、結局病院には行かずじまい。
常にお酒を飲んで誤魔化す生活を続けてしまいました。

離脱症状を根本から改善するには断酒しかないのですが、断酒を成功させるには強い意志や家族、医療関係者の協力、正しい医学的知識による治療が必要です。
ところがアルコール依存症は否認の病なので、「俺がアル中なわけない!酒を飲んでも大丈夫、きちんと生活出来ている」と思い込み、さらに症状が悪化してしまいます。

負の連鎖を断ち切る事が出来ないと、そのうち大きなショック(大きな病気になる・事故に遭う・失業する・離婚するなど)に襲われる可能性が高くなります。
「ああ、しまった!」と後悔する前にきちんと自分と向き合い、治療を始める事が一番です。

③消化器系や循環器系の病気を併発させる

過度の飲酒は消化器や循環器の病気を併発させる原因になります。飲酒が原因で起きやすくなる病気をまとめると…

●消化器系の病気…胃炎・胃潰瘍・胃がん・十二指腸潰瘍・小腸炎・大腸がん・脂肪肝・肝硬変・糖尿病
●循環器系の病気…心筋症・高血圧・不整脈など

胃や小腸、大腸に炎症が起きると、それが悪化してがんになる事もあります。またここには記載しませんでしたが、アルコールの摂取過多は脳神経細胞を破壊します。
アルコール依存症患者の大脳が委縮すると言う衝撃の報告もあり、記憶障害から認知症を発症する例も決して珍しくないようです。

こうしてみるとアルコール依存症は「様々な病気の根源」のように思えます。
健康でいたいなら、一刻も早く治療を始めなければなりません。

あなたは当てはまりますか?アルコール依存症とは何か

あなたは当てはまりますか?アルコール依存症とは何か

アルコール依存症とは「お酒の飲み方をコントロールできなくなった状態」

アルコール依存症とは「お酒の飲み方を自分の意志でコントロール出来なくなった状態」を言います。
「お酒の量を自分でコントロール出来ないってどういう事なんだ?」と疑問に思う方もいるかもしれませんので説明しましょう。

お風呂に入った後に缶ビールを飲む習慣があるとします。お風呂上りにキンキンに冷えたビールを飲むのは本当に美味しいです。
アルコール依存に陥っていない方であれば習慣化した行動であっても
「そう言えば、最近医者から肝臓の数値が悪いと言われたな。ビールの量を350mlからもっと小さな缶に変えようか、それともビールを飲む回数を半分に減らそうか」など色々と思案し、実際に飲酒量を減らす事も出来るでしょう。

ところがアルコール依存になると「もうかなり飲んだな。そろそろ飲むのを止めようか」と思っても手を止める事が出来ません。
自分の意志に反してさらに日本酒を1杯、2杯と煽ってしまうのです。自分の飲酒量を自分でコントロール出来ないと感じたら、アルコール依存症になっている可能性が非常に高いと言えます。

離脱症状について

煙草を吸っている知人が禁煙を決意したものの「ニコチンが切れるとすごくイライラして落ち着かなくなる」と訴え、結局煙草を吸っているのを何度か目撃した事があります。(彼はいまだに禁煙出来ていません)
ニコチンが切れてイライラするのは俗にいう「禁断症状」」ですね。アルコール依存症の患者にも禁断症状が出ます。
その禁断症状の事を「離脱症状」と呼んでいるのです。

アルコールの離脱症状としては以下のような症状があげられます。

・不安感や憔悴感、イライラなど不快な感情
・手の震えや下痢、胃痛、吐き気、寝汗など身体症状
・入眠障害や早朝覚醒などの睡眠障害

これら症状はアルコールを飲むと止まる事が多いため、「禁酒しよう!」としても結局お酒に手を出す結果になるのです。
これら症状に加えてうつ症状や幻聴、幻覚、記憶障害などの症状が出るとアルコール依存はかなり進んだ状態となり、一刻も早い治療が必要です。

私の場合は睡眠障害や手の震え、動悸などの身体症状が出ていました。
幸い、うつ病や記憶障害を発症するほどではなかったのですが、治療が遅れていればうつ病などの精神病を発症していたかもしれません。
たかがアルコールですが、依存症になると確実に体が蝕まれ寿命が縮んでいきます。

「否認の病」とも呼ばれる

・「もうこの辺りで止めておこうかな」と思っても酒を飲む手を止められない
・飲酒が原因で何度も会社を欠勤したり遅刻するなどしている
・酔って家族に暴力を振るう
・離脱症状を解消するために酒を飲む
・酒を飲んだ後は気分がハイになるが酒が切れるとひどく落ち込む(うつ症状)
・幻覚や幻聴の症状がでるなどの症状が出る

これらに当てはまる場合アルコール依存症である可能性が非常に高いのですが、この依存症、実は「否認の病」とも呼ばれ本人に自覚がないケースが多いのです。

例え周囲の人足りから「お前、もしかしてアルコール依存じゃないのか?」と言われても「俺は違う」と否定してしまいます。私もそうでした。
妻から「お酒の量が多すぎる」と言われても「これが普通。俺は酒に強いから大丈夫だ」と言うだけで、自分が依存症であるとは一切自覚がなかったのです。

ところが駅の階段から落ち、医師から「アルコール依存症です」と診断された事で目が覚めました。
医師(第三者)から病名を告げられた事で事の深刻さが初めて理解出来たのです。

あなたはアルコール量を自分でコントロール出来ないなど、アルコール依存症の症状が出ていませんか?
もし「アルコール依存症かもしれない」と自覚しているのであれば今からでも遅くありません、断酒をお薦めします。
またアルコール依存症の症状が出ている場合は出来るだけ早く治療を始める事です。

意志が弱いからなる病ではない

アルコール依存症は意志が弱いからかかる病気ではありません。お酒の中にはエチルアルコールと呼ばれる依存性薬物が含まれており、そのエチルアルコールが切れる事で離脱症状が出て飲酒が止められないのです。
全ては依存性の物質が原因で起こる病気です。意志が弱いからアルコール依存になるわけではありません。

お酒が止められないのは病気のせいです。きちんと医師や看護師の指示に従い治療をすれば必ず立ち直れます。